私の所属する生産企画課では、フレキシブルプリント配線板(FPC)の生産設計、及びCAD設計を担い、その中で私はCADオペレーターを担当しています。CADセクションの主な仕事は、生産設計者の指示に沿って、専用のCADシステムを使ってFPCのパターン設計をし、さらに自社工場で加工できるよう補助マークの入力や製品の配列などを行い、そのデータを工場に送信する作業を行います。また、お客様から製品データが支給されている場合は、そのデータが当社の加工基準を満たしているかチェックし、そのようなデータが無く最初からパターン設計が必要な場合は、その仕様についてお客様とメールなどで打ち合わせを行うこともあります。
新入社員研修が終了した後は、部署に配属となりOJT研修が始まりました。最初はCADの操作方法を教えてもらい、次のステップとして練習用の教材で製品設計の経験を積んでいきました。先輩にマンツーマンで指導していただきスキルが身に付くと、いよいよ夏頃からお客様からいただくお仕事に携わるようになりました。また1年目の秋にはCAD設計だけでなく、生産設計や品質管理、製造現場などそれぞれのセクションで1週間ほど研修するプログラムがあり、自分が設計した製品がどのように加工されているかを知る機会となりました。
2年目になると、より難易度の高い製品を任されるようになります。お客様から製品データを支給していただく場合は1時間程度で作業が終了しますが、最初からパターン設計が必要な場合は、10時間以上かけて設計を行うこともあります。試行錯誤しながら設計したデータをお客様に確認していただき、合格という返答があったときには苦労した以上の達成感を味わうことができました。
複雑なCAD設計や、他のオペレーターが設計した内容をチェック、お客様と密に連絡を取りながら設計するなど、先輩方は多岐にわたった業務を担当されています。私はまだまだ先輩方にフォローしていただく機会があるので、そこから知識やスキルを身に付けていき、少しでも先輩に近づくことが今の目標です。CAD設計以外にも、製造工程や品質管理の知識を深め、後輩に頼りにされる存在に私もなっていきたいです。
出社後はお客様から支給されたデータを社内のCADに取り込み、社内の加工基準を満たしているかなどデータチェックを行います。前日に担当した仕事が残っている場合は継続してCAD設計を行い、お客様にデータチェックを依頼していた製品の回答があった場合は、その修正作業を朝から対応する日もあります。
部署全体のミーティングを行い、本日の部署で対応すべき受注件数などを把握します。朝礼が終わると、次は生産設計者と打ち合わせを行い、CAD設計を開始します。お客さまから指定された設計ルールや、製品の加工方法など細部まで説明があり、ここで製品の仕様を確認しておきます。
午前中に引き続き、CAD設計を行います。設計中でもお客様から他の製品の修正依頼があれば、その製品を優先して割り込んで作業することもあります。
CAD設計が終われば、同じ部署のチェック担当者に確認を依頼します。修正の必要がなければ、今度はお客様にデータを送信し内容を確認していただきます。それらが終われば、また次の新規案件に取り掛かります。
お客様の希望納期や部署での受注量によって、残業する場合もあります。1日のスケジュールは朝礼のタイミングで把握でき、早く帰れるときは定時で仕事を終え、仕事量が多い時には残業をするといったメリハリのある職場です。