ABOUT 太洋テクノレックスのあゆみ

STAGE1 |創業

 太洋テクノレックスは1960年12月、アメリカ向けの捺染用ロール彫刻とめっき加工を主な業務とする太洋工業としてその歴史をスタートさせました。捺染とは布に色模様を染めることで、当時アメリカでは派手なプリント柄の衣服が流行しており、その模様を作り出す当社のロールはどんどんアメリカへ輸出されました。また、写真彫刻技術にも成功し、さらに事業を拡大させます。
 しかし、好調だったビジネスは転換期を迎えます。ファッションにおけるプリント柄の需要減少、海外から安価な生地が輸入されるようになり、そしてオイルショックなどの経済環境の影響も受け、厳しい状況が迫ってきました。

STAGE2 |事業転換

 このまま捺染ビジネスだけでは難しいと判断し、それまで培ったフィルムを作る技術、めっきやエッチング加工技術を活かし、エレクトロニクス業界に飛び込みプリント配線板の製造を開始しました。ただ当初、事業は伸び悩み、頭を抱える日々が続きます。それでも、持ち前のチャレンジ精神で、新たな技術の習得に挑戦し続けました。そして、フレキシブルプリント配線板(FPC)の製造に成功し、事業を開始することで徐々に追い風が吹き始めます。

STAGE3|飛躍

 当社は主に各メーカーの製品開発に必要不可欠な試作品に搭載されるFPCを手掛けていました。そして、2000年頃のデジタル家電、また携帯電話などのモバイル端末の急速的な普及により、薄く軽いFPCのニーズが高まり当社の事業は飛躍しました。この流れに乗り2004年12月にジャスダック市場に上場を果たします。
 さらにもう一つの主力事業である基板検査機においては、その機能が海外でも認められるようになったことから、グローバル展開にも力を入れ、中国やタイ、台湾にも現地法人など拠点を構えながら、毎年アジア圏を中心に検査機を輸出していきます。

STAGE4 |挑戦

 今では従来の試作品向けのビジネスだけでなく量産への対応、ウェアラブルへの対応や高速通信といった高機能を持ったFPC開発にも力を入れています。さらには人手不足などを背景として製造ラインの自動化に関心が高まる中、産業用ロボットのシステムインテグレーションサービスを開始するなど、ますますビジネスフィールドを広げています。未来に向かって常にチャレンジする精神で、ここ和歌山から日本国内だけでなくグローバルなマーケットに最先端技術を発信し続けています。